中学・高校、そしてその先に見るものは。

芳賀陸人

芳賀 陸人

平成最後の年の瀬に彼は札幌の地で笑顔を見せた。決勝最終回のウラ、マウンドに立つ芳賀投手が1ボール1ストライクから投じた3球目はセカンドゴロで打ち取り歓喜の輪となった。

NPB12球団ジュニアトーナメントで優勝した東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアに福島県から選ばれた3人の中の1人が富田エンゼルスの芳賀陸人投手だ。新年最初練習日、率先して道具を出したりコーチを手伝うような姿はとても謙虚に見えた。両親はそんな彼を普段はマイペースでのんびりだと話すが多くの人に恵まれたので感謝していかなければならないとの教えが彼をそうするのかもしれない。

そんな想いは背中に、お世話になった富田エンゼルスが創設37年となり37の背番号を背負った。普段別々のチームで他の県の選手達と接したことで野球熱がさらに燃え上がり、中学高校でも野球を続けていきたいと話した。練習は好きです!と即答したストイックな彼はもっと先に目標を見ている。

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