一体感。
強い絆で以心伝心。
郡山第七中学校野球部
朝。速い陸上部の子について走り自分を追い込む3キロのロードワーク。「追い込む事は精神力の鍛練」副主将が話すように個人の意識がストイックだが練習はとても明るい。出迎えてくれた佐野監督は気さくな明るさがあり、それが選手にも伝わっていると思った。「試合では私の緊張が伝わるようです。いつも通りを心掛けています。応援の親御さんに一番先生が緊張していたよ、なんて」佐野先生が以前七中で教えていた子たちが今の選手の親御さんとして再会したという関係性ならでは。
県中大会決勝で明健中学校に敗戦、同カードは勝ち負けを交互にしており悔しさから試合後のミーティングは1時間を超えた。副主将は「常に選手間の意見を声に出し共有していて、学校以外のプライベートも仲が良く絆を深めている」と話した。「野球で学んだことを社会に出て生かして欲しい」佐野監督の言葉に繋がる。
最後の試合は突然やってくるが選手たちは皆「楽しみたい」「追い込まれても笑って」といつも通りの意識。新人戦では初戦敗退だったチーム、主将の語る目標は「全国大会出場」。ひたむきに取り組んできた選手たちの、最大の下剋上の行方がとても楽しみだ。