挨拶と礼儀をしっかり
身に付けて欲しい。
郡山アスレチックススポーツ少年団
郡山アスレチックススポーツ少年団は、東日本大震災後、屋外活動の制限を受けていた子どもたちの心身の健康増進をはかる目的で結成された。
10年近い歳月が流れ、その目標通りに、子どもたちの元気で明るい声がグラウンドに響く。「野球を通じて挨拶や礼儀をしっかり身に付けて欲しいんです」と吉田巡回コーチは語る。吉田コーチは元横浜(現DeNA)ベイスターズの投手コーチで、現在は社会人チームの郡山アスレチックスBCの監督も務めている。
勝つことよりも、子どもたちには基本的な体力と運動能力、そして試合を最後まであきらめない強さを身に付けて欲しいと願っているのだ。一方、キャプテンに目標を尋ねると、「地区大会を勝ち抜き、県大会に出場することです」と力強く答えてくれた。
チームには現在6年生が10人いるが、後輩にキャプテンは「がんばって強くなって欲しい、強くなると信じています」と期待を滲ませた。吉田コーチも、いずれ子どもたちに甲子園をめざして欲しいと願っている。郡山アスレチックスの選手たちの未来にエールを送りたい。