受け継がれゆく
 想いの先にあるもの。

郡山レスリングクラブ

郡山レスリングクラブ

郡山レスリングクラブは設立から30年の道場だ。レスリングと聞くと、今年引退を発表したばかりのメダリスト吉田沙保里さんが頭に浮かぶのではないだろうか。その存在は大きく、レスリングを知るきっかけとなった方も少なくないはずだ。しかし、実際そのスポーツを目の前にしたことや身近に感じたことはないのがほとんどだと思う。

道場の玄関を入ると大きな声で挨拶し掃除が始まる。トレーニングは2時間。前まわりから開脚、側転、飛込み前転と柔軟性と体のバネが高まるような動きは、体操選手のような身のこなし。サポートが欲しい選手に監督はもちろん、年上の子たちが積極的に教える。これはスパーリングになっても同じで、技も上の子たちがアドバイスしていく。石尾監督は「これは受け継がれたもの」だと教えてくれた。今までこの道場の先輩たちの姿を見て育ち、次の世代に受け継いでいくのだと。

昨年全国大会に4人の選手を送り出し、北日本大会では優勝選手を出した。それでも「まだ個々のメンタルが弱い」と言う石尾監督は、精神力の強化に期待している。目標に向かう力を養うため、掲示板には新年の大きな目標を小さな手で書いていた。子どもたちの瞳は真剣で、しっかり未来を見つめている。

郡山レスリングクラブ 郡山レスリングクラブ トータルフォトスタジオ・ポラリス

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