憧れの舞台、
 次は自分たちの手で。

富田中学校卓球部

富田中学校卓球部

昨年の中体連で団体戦東北大会出場という素晴らしい成績を収めた富田中学校卓球部。先輩たちの背中を追う新チームの今に迫る。

富田中学校卓球部は男子25名、女子17名総勢42名のとても人数が多い部活だ。男子は昨年の中体連ではベスト8。ベスト7から行ける県中大会まであと一歩の所で涙を飲んだ。新チームのキャプテンは「中体連はとても悔しい思いをしました。今年こそ県中大会まで進みたいです。人数が多い部ですが新キャプテンとしてみんなを引っ張っていきたいと思います」と話した。

女子は市大会を勝ち進み県大会で3位。念願の東北大会出場を果たした。女子新キャプテンに話を聞いた。「東北大会出場はとても嬉しかったのですが強いチームがたくさんいて、ただ出場するのではなくそこで戦えるようにならないといけないと思いました」。東北大会の壁を強く感じたそうだ。「先輩方が強かったので新チームではしっかり引き継いでいきたいと思ったし、負けたくないとも思っています。まずは県大会に出場してしっかり戦えるようにしたいと思います」と話した。男女新キャプテンともにしっかりと目標を持ち、部員を引っ張っていく高い意識を感じさせた。

部員たちの指導に当たるのは顧問の伊藤真一先生と副顧問の鈴木美妃先生だ。「部活動はただ強くなるだけではなく人づくりの場でもあります。マナー、挨拶、礼儀と、去年のメンバーから今年のメンバーへと引き継がれ、目標を持って取り組む環境ができています。新チームの特徴は、絶対的エースがいない分お互いに切磋琢磨しています。みんなで上達していくから試合も楽しいんです」と伊藤先生。鈴木先生は「先輩たちの活躍を見て自分たちも頑張りたいと強く思っている生徒たちです。伊藤先生の、いろいろな道具を使う工夫された練習や系統立てたメニューなど、きめ細やかなご指導で強くなってきているのだと思います」と話した。「この子たち、負けず嫌いなところもあって、試合で負けると泣くんですよ」とも。

今後の試合は1月の中体連県大会上位16チームで戦う「福島県選抜中学新人卓球大会」だ。上位のチームが集まる大会だけに気合も入る。
「スポーツをやるからには成功体験を増やしてあげたい。試合に勝った、技ができたという喜びが自信になって勉強も伸び、大人になってもその経験が生きてくるはずです」と伊藤先生は子どもたちの成長に期待を込める。中学生になって初心者から卓球を始めた子どもたちが、どんどん成長して東北大会の場に立っている姿に一番驚いたのは他ならぬ伊藤先生だそう。

先輩たちが引っ張ってくれた夢舞台。次は自分たちで掴みとるために努力を重ねることだろう。頑張れ、富田中卓球部!

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