成長の先に
つかみ取る価値。
小山田富西ミニバスケットボールスポーツ少年団
体育館は室内とはいえ冷え、外は小雪が舞っていた。アップを終えると選手全員ぐるぐると走り、笛が鳴らされ一斉に中央のボールをダッシュで奪取!椅子捕りゲームの要領で少しずつボールの数が減らされ本気になって取り合う。見ているこちらも寒さを忘れる程の熱気だ。人数が減っていくと取れなかった選手たちから次第に声援が上がる。この一体感、この純粋に目の前の事を楽しむ姿は自然で生き生きとしている。
そんな元気いっぱいのチームを男子主将は「まとめるのは大変なこともあったけど、試合や練習になると指示を聞いてくれる」とプレーに対する意識は強い。全力で一生懸命にやることが選手として勝ち以上の価値のあるものとなる。女子チームは県大会決勝で敗れ全国を逃した。その時の感情を「やりきった感があってベストが出せたから泣かなかった。今まで勝っても満足いかないこともあったけどその試合は全部出せた」と女子主将。キラキラとした瞳に本当のスポーツの楽しさを思い出させてくれた気がした。
ルールが変わり小学生は「1対1に特化した練習になって来ている」と五十嵐監督が語るが、子どもたちの成長はみんなで連動したものであると強く感じた。