真剣なプレーの先の
真剣な笑顔。
大槻バレーボールスポーツ少年団
体育館の入口、つま先を外に向けズラッと並ぶ選手たちの外履き。踵を揃えたこの景色はチームの教えで伝統となっていると団長の影山さんは話す。「日常生活での大切な事を教えてあげたい」と、人としての成長を重要としている。
チームは笑顔が印象的だ。コートを走り回り楽しそうにボールを追う。しかし男女共主将は同じ悩みを抱いていて、「連続ポイントされると流れを作るのに盛り上げるのが大変」と話す男子。女子も「サーブを決められると落ち込む」など試合で大人しいところがあるようだ。
冷静にチームを客観視できるふたりと話をしていると、とても5年生と思えない程だ。続けて強みもしっかり教えてくれた。「レシーブが上がり出すとエースが決めてくれるから凄い事になります」と笑っていたが実際練習を見てもアタッカーへの信頼感は厚く選手間のコミュニケーションが出来ている。
選手は各地から集まり、きっかけも「お父さんがやっていて」や、人気アニメ「ハイキューを見てやってみたくなった」等様々だがみんな楽しく続けている。この子たちが卒業して大人になってからバレーでも何でも子どもたちに教えることができるようになればと影山代表は微笑んでいた。