ジュニア6人が入賞!
「日本空手道神居塾」の快挙。
2019廣重杯 極真空手道選手権大会
2019年8月24日、川崎市とどろきアリーナにて行なわれた「2019廣重杯 極真空手道選手権大会」で、「日本空手道神居塾」に所属する6人のジュニアが入賞。昨年の同大会での2名入賞から、大きな躍進となった。
極真空手選手権全国大会の一つである「廣重杯 極真空手道選手権大会」。幼年からシニアまで多数の選手がエントリーするこの大会で、今年は「日本空手道神居塾」から、ジュニアクラスで6人もの入賞を果たした。大会は「組手」部門と「型」部門があり、それぞれ出場クラスが設けられている。
組手トーナメントでは、大内琉生さんが小学2年生男子上級の部で3位(昨年も同位入賞)、木村昴太郎さんが小学3年生男子初級軽量級の部で準優勝。根本晴空さんが小学3年生男子初級重量級の部で優勝(二連覇)、大内遥生さんが小学6年生男子上級重量級の部で準優勝した。
型トーナメントでは、横山結奏さんが小学生低学年初級の部で優勝、熊田愛生さんが小学生中学年初級の部で準優勝。
このような快挙を成し遂げた秘訣はどこにあったのか。
塾長の栗田昭宏さんは、「地方は大都市に比べて試合の数が少ないので、同じぐらいの年齢から始めても実戦の経験に差が出てしまう。なので、初級のうちから、トップレベルの大きな大会に積極的に出場し、チャレンジすることを積み重ねてきました」と言う。
「負けてもあきらめずに次に進む、そういう体験を重ねて勝てるようになる。実践で勝負のいろはを学ぶと同時に、練習では個人の持っている長所を引き出すよう指導をしています」。
入賞者のなかでは一番の年長の大内遥生さんは、「大きい相手に回り込みながら攻撃することができた」と、試合を振り返る。
「うちの道場生は小さい子が多い。力のある大きい子に組手で勝つのはたいへんです。それでも強い気持ちを持ってあきらめずに向き合っていくことが大事。そういう意味では、今回勝利をつかんだ子たちは、精神的に成長したなと思います」と栗田さん。
「自分から攻めていくことができた」「上段蹴りがうまく入った」……。木村さんや根本さん、大内琉生さんも、長所や得意技をいかして、勝ちを取りにいったことを話してくれた。
指導員の熊倉麻美さんは、「苦手な部分に目を背けず、それを克服していけたことが勝利につながった」と言う。型の部門で入賞した横山さん、熊田さんは空手を初めてまだ1年ほどだが、そのような姿勢が結果にあらわれたのだろう。
全国大会の次にはカナダでの国際大会があり、入賞者のうち4人が出場の切符を手に入れた。「でも、日程と旅費の都合であきらめました」と笑う栗田さん。
次につながる好成績を残せたことは、子どもたちの大きな自信になったに違いない。ここから、国際選手が誕生する日も近いかもしれない。