強さとは何をもって
どこからくるものか。
郡山市柔道会
2019年1月、郡山市柔道会は70周年を迎え、盛り上がりをそのままに大会で勢いを増した。小中学生が日々鍛練を重ね、2月の福島県柔道選手権において小学生の少年団体戦を3連覇した。
青栁監督は、数多く所属している選手がいるが「6年生が引っ張ってくれる伝統がある」と話す。「大きな挨拶と返事、礼儀作法そして自分に負けない強い心づくりを指導していくことで高学年になれば自主性が身に付いてくる」という。昨年は小学生の全国少年柔道大会ベスト16、個人でも全国中学校柔道大会で吉田選手が3位となった。
柔道会全体の意識はとても高い。5歳から始めた宮永選手は「小さい頃はウエイトを抱えて走ったりとにかく楽しかった」と振り返る。私生活でも精神面も強くなり、学年が上がるにつれ「先輩の動きを真似て内股や大外と得意技を増やし、今は投げる爽快感が楽しい」と笑みを見せた。これは高校や大学などで活躍する選手や指導者が、同じ畳の上で練習をする環境が刺激となっている。
5月には全国少年柔道大会出場が決まっている。昨年の成績を上回る活躍を期待したい。郡山市柔道会が全国の舞台を賑わす記念の年にするべく選手たちは、己を尽くす。