行健プライドを胸に、
めざすは柔道世界一!
行健中学校柔道部
夏の暑さが残る9月初旬。郡山市立行健中学校の体育館で行われた全校集会では、県中総体や東北大会、全国大会で活躍した部活動や個人の表彰が行われた。
その代表として、広島県で開催された「第49回全国中学校柔道大会」の、50kg級で3位に入賞した生徒の発表も行われた。
1976年モントリオール五輪、男子重量級で銅メダル、世界選手権・全日本選手権で金メダルを獲得した遠藤純男という選手を、皆さんは御存知だろうか? 実は同選手、郡山市出身でなんと行健中学校の卒業生なのだ。
そんな実力者を排出した行健中学校は、古くから柔道の強豪だったが、一時期低迷。しかし近年、また好成績を収めるようになってきた。そして今年、全国大会で個人3位入賞という華々しい成績を収めた生徒の登場に、学校関係者や保護者、卒業生は喜びに沸いた。
全国大会個人3位入賞という成績を収めた部員は「柔道が楽しくなかった時期もあった。でも勝つことで知る楽しさや喜びがあった。全国3位といっても決勝まで行けなかったこと、優勝できなかったことが悔しい。でもこの結果は自分だけではなくみんなのおかげ。感謝の気持ちを忘れずに、将来は野村忠宏選手のようなメダリストになりたい」と、話した。
全国という大舞台で味わった経験は、部員にはかけがえのないものとなり、これからの競技人生にいい影響を与えるにちがいない。そしてその胸にはしっかりと「行健プライド」が刻まれ、成長の糧となるだろう。