人とのかかわりが
 新しい力を引き出す。

あぶくまレインボウ陸上クラブ

あぶくまレインボウ陸上クラブ

前回の取材から4ヶ月が過ぎ、クラブは一段と活気づいていた。当初、障がいのある生徒のために設立されたクラブだったが、障がいの有無や年齢の壁をなくしたところ、今では、幼稚園児から社会人まで、健常者も含めて幅広い仲間が集うクラブに生まれ変わった。

「走るのが辛いと感じる生徒も多く、以前は動き作りが中心でした。でも、小学生がいるとお手本になろうと意気込む先輩もでてきて、辛い顔も隠し元気に走っています。今では走る練習をだいぶ増やしました」と橋本先生は生徒たちの成長を喜んでいる。一方で、8月から参加し始めた小学男子児童の保護者は「息子はインドア派だと思っていましたが、毎回、仲間と走る事を楽しみにしています。こんなに体を動かす事が好きだとは思いませんでした」と驚いた様子だった。

人と人とが互いに刺激し合う事で、新しい力が次々と生まれている。
だが、橋本先生は現状には満足せず「健康維持と体力向上と共に、情報交換や交流の場としての機能ももっと充実させたい」と、練習の他にも交流活動も通して、児童・生徒・保護者同士の関わりも増やす予定だ。生徒たちが社会に出て行くための自信に繋げる試みはまだまだ続きそうだ。

あぶくまレインボウ陸上クラブ あぶくまレインボウ陸上クラブ 福島民報社

関連記事