試合で勝つよりも
人としての成長を。
神武会
道場に元気な声が響く、『神武会』で合気道の稽古に励む子どもたちは笑顔を絶やさず活き活きとしている。
「大会で勝つよりも人として成長することが大事」と師範の神足先生は語る。そのためにまずは挨拶ができなければならず、さらにお礼の言葉を忘れない人間に育って欲しいと言う。
たしかに神足先生の言う通り、子どもたちは元気に挨拶し声を出して稽古に励んでいる。
『神武会』では稽古を始める前に30分間ストレッチをする。怪我をしないためだが、これも合気道の考え方に通じる。身を護ることを第一に考えるからだ。
しかし神武会の子どもたちは礼儀正しいだけではない。「福島復興祈念 第17回福島県少年合気道競技大会」では、演武競技、乱取り競技、そして混合団体戦のそれぞれの部門でほとんど優勝をしている。まさに心技体が磨かれているのだ。
これからの目標を主将に尋ねると「黒帯を目標にしています」という答えが返ってきた。他人と競うよりも自分自身の成長を確かめたいようだ。
素直でハツラツとした『神武会』の子どもたちを見守っていきたい。