智仁勇の心を身につけて
稽古に励む。
郡山東剣道スポーツ少年団
体育館に子どもたちの力強い声と竹刀の音が響く。郡山東剣道スポーツ少年団の剣士たちは冬の寒さにも負けず稽古を続けている。
第21回郡山市長杯少年剣道大会で第2位に輝いた彼らは、次の目標を安積大輝杯少年剣道交流大会と昇級・昇段試験に定めていた。
「まず楽しくなければなりません。楽しくなければ子どもたちは興味を持たない」と指導をする角田先生は語る。
「心身共に強く、礼儀と思いやりのある人になることをめざす」という指導方針もそうだが、勝つことにこだわるのではなく自分の全力を出すことが大切だという考えで指導しているのだ。
実際、団長と2人の副団長に目標をたずねたところ、3人とも大会での勝利よりも己を高める昇級試験に重きを置いているようだ。「昨年の6年生は全員昇級試験に受かったので、今年も全員合格をめざします」と稽古をしている時の凜々しさとは裏腹に、はにかみながら答えてくれた。
これからが楽しみな郡山東剣道スポーツ少年団だが、すべてが順風満帆ではない。入団希望者数が安定しないのだ。智仁勇の心を身につけ剣道に励む子どもたちが途絶えないで欲しい。